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新見市哲多町「TETTA株式会社」

新見市哲多町にあるTETTA株式会社。主な事業として生食用ぶどうとワイン加工用ぶどうの栽培・販売及び、ワインの製造・販売を行っています。
新見市哲多町エリアは、フランスの銘醸地に似た石灰岩土壌(石灰岩と赤土)で、水はけが良く寒暖差もあり、ぶどう栽培には非常に適した環境となっており、その広大な農園には、現在生食用ぶどうとワイン用ぶどうの木が数千本育てられています。今回はその株式会社TETTA代表の高橋さんにお話をお聞きしました。

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「ワイン作りはクッキングではない」

ワインの品質は7〜8割が素材となるぶどうの善し悪しで決まってきます。もちろん醸造の工程などでも左右されてはくるのですが、糖度を高めるために何かを加える、複数の品種を混ぜるなど「味」を調整するようなことは行いません。それでは「クッキング」になってしまい、本当に質の高いワインとは言えないと思うのです。それよりも素材となるぶどうの品質を高め、持っているポテンシャルを存分に発揮させることが一番上質なワインになると私たちは考え、ぶどうの栽培・ワインの製造を行っているのです。

 私たちのワインが他の国産ワインと大きく違うのは、原料となるぶどうを自分たち自ら育てているということですね。もしぶどうを作らずワインを製造するとなると原料を業者から購入しなければならないのですが、そのようなぶどうは生食として流通できなかった規格外の間引かれたぶどう、いわゆるダメなぶどうがほとんどなんです。それでは美味しいものは出来ませんよね。なので素材となるぶどうを、いかに高い品質で育て収穫できるかが私たちが一番大切にしているところ。幸いこの哲田町は天候や土壌などがぶどう作りに非常に適しているため、他の地域よりもアドバンテージがあるのですが、それでもさらに上の品質を目指して日々研究を行っています。



「お土産ワインは作りたくなかった」

よく地域の特産品コーナーという売場があったりしますが、そういったところへはあまり卸していません。丹誠込めて作っている商品なので温度管理などもきちんと行ってもらえる場所であってほしいし、何より「本当に理解してもらえる方々に提供していきたい」という思いが大きいからです。製造コストを考えると単価を下げることは難しい商品なので、最初からハイブランドのイメージでブランディングを行っていきたいと考えていました。サポートセンターの担当の方からデザイナーとフードコーディネイターを紹介いただき、具体的な方法を試行錯誤を重ね現在の形になっています。

 知らないワインの銘柄の中からもし選ぶのであれば7割の方がラベルのデザインで判断すると言われてます。知名度もなく、店頭で他の国産ワインに埋もれないようにするためにはどうすれば良いかということで、慎重にラベルのデザインも形にしていきました。販売から4年ほどたちますが、販売先や売れ行きを見ながら少しずつラベルデザインの改良を重ね現在の形になっています。



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「法人である以上は農業所得をきちんと向上させ地域に貢献したいですね」

私たちの会社には現在18名のスタッフが働いています。農業生産法人でやっている以上はきちんと会社の収益を向上させていき、毎月の給料を支払っていかなければなりません。そのためにはしっかりとした事業計画が必要になります。ただ、ぶどうの木は植えてもすぐに収穫はできませんので長い目で事業の計画を立てる必要があります。正直なところ6次産業化の認定事業の5カ年計画だけでは収まりません。その先を見越した上で畑の作付け計画、醸造工場の建設などの計画が必要になってきますので、中小企業診断士の方やサポートセンターの担当の方にアドバイスが非常に助けになっています。

きちんとした収益を得てきちんとした給料を支払える状態が確立することが地域の雇用促進や活性化に繫がると考えています。そしていずれは地元の方々にも飲んでいただき、地域に愛されるワインと会社を作っていきたいと思っています。

「TETTA株式会社」のホームページはこちら